館の歴史(ごめん、やっぱ隔日更新で)

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カザクリジカケ 序章 原作(何時になるか検討もつかないけど作画する目処が立ち次第ここからは消します)

2013.05.25 (Sat)
今ではない   此処ではない     何時かの何処かで……




カザクリジカケ  序章 ハジマリノウタ






西暦20XX年X月X日 日本国T県I市にて……

 雨が降っていた 風が吹き荒れ、夜には早すぎる時間でありながらとてもとても暗かった 
最早雨の降り頻る中 嘗てI市と呼ばれていた場所は市町村としての機能を完全に失い
生きた人間は まともな形を保った人間の建造物は 誰も、何も立っていなかった
ただ一人、ただ一人を除いては……
「      …………ッッ  ッぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああ!!!!ッッヒッヒッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒャヤアヤアアアアアアアハハアハハハッハハハハハアハハハハアハハハハハハアッハハハハハアハハハハハアハハハハハハハ、ハ    ハァ……クッ  クックックックッ……」

彼は間違いなく人間の姿であった しかし異形で、明らかに可怪しかった
振り乱した腰まで届く長髪は雨に濡れ黒々と鈍く輝き突風に煽られ、男とも女ともつかない中性的な顔は怒りと憎しみと失望と絶望で醜く歪んでいる それらの感情が一体何に対し向けられているのか、たとえこの場に生きた人が他に一人でも立っていたとしてそれを察することは難しかったであろう
藍染の小袖と墨染の馬上袴 そんな時代錯誤も甚だしい服装は擦り切れボロボロになっており
豪雨でぐしょ濡れになった状態でもわかるほど返り血で所々ドス黒い紅色に染まっていた
何も履いておらずやや大きめの裸足で瓦礫を踏みしめ、黒い長手拭と畳ほどもある襤褸布を羽織って巻きつけたその姿は若干遠目に見れば砂漠のキャラバンか流浪の旅人のように見えなくもない


「やった ついにやったんだ、嗚呼!殺ったとも!!親父もお袋も誰もかも皆殺しにしてやった!
あちきが人間だった証拠も全て建物毎ぶっ壊してやった……
流石に本当に皆殺しにしても拙いしな、予めランダムに選んでおいた数十人は残しといたがそれ以外の人間はもうこの市には誰ひとり残ってない筈だ……
これで!もう『人間』としてのあちきは死んだ!!長かった……!
これでやっと『バケモノ』になれるんだ!!!人 を       ちょう  え つし  た
バ    ケ  モ ノ に     …………………………」ドッ
どうやったかは定かでないが、たった一人で一昼夜にして一つの市を壊滅させ 最早彼にはそれ以上立っている余力など残されていなかった

『人を超えたバケモノになるどころか此処で無様に野垂れ死ぬんだろうな』
薄れゆく意識の中でぼんやりと彼はそんなことを考えつつ気を失っていった


程なくして倒れた彼のもとに一人の男が歩を進めてきた
こちらもまた普通、と呼ぶに似つかわしくない外見の持ち主だった
上下共に煤けた土留色の拳法着を着て長い髪を後ろで一本に束ね三つ編みにした様は清王朝の女真族を彷彿とさせる 優しげな糸目、口に加えた喧嘩煙管、片手に持った番傘 I市が壊滅した状態でなくとも間違い無く浮いたであろう格好である
漢はまるで鞄でも持ち上げるかの様に軽々と「彼」を担ぎ上げ、「やれやれ……」とため息をつきつつ生物としてありえない跳躍力でジャンプしつつその場から去っていった

その後も元I市を中心に吹き荒れた突風は数日間衰えを見せず、自衛隊やボランティアの人間が復興作業に取り掛かろうとそこに入るまでにかなりの時間を要した
着物の『彼』と拳法家風の男の存在は誰も知ることがなかった
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コメント

No title
うひょう!面白そう!
vayuテイストが作画と絡み合い、とんでもねぇものが生み出されそうですな
僕が思うにvayuさんは普通の人とは違うレベルのえげつないものを生み出しそうです。無論いい意味でね
ゴトケンさんには気持ち悪いとか言われてましたが、気にしないで!
僕っちみかんはてんでそんなこと思いませんし、むしろかっけーですよ、かっけー!!
漫画楽しみにしてるちょ(^_^)v
Re: No title

謝々!

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